値下げ戦略をしないモスバーガーは、ファーストフード業界にとっては特殊な経営を行っていると言えます。値引きが常態化している業界からみると型破りの価格設定は、商品の品質と味を落とさずに提供するために必要なものなのです。
◆定番メニューは進化し続けている
バンズ(パン)の種類は色々!フォカッチャ
ライス
ホットドッグ
モスバーガーのメニューはその一覧から豊富な品揃えが分かると思います。他のバーガーショップとは比べものにならないアイテム数と豊富なバリエーションが用意されています。
たとえばパティを挟む通常のバンズは、他にフォカッチャやライスもあり、また人気のホットドックタイプもあります。バンズだけでも26アイテム、朝モスのパンやトーストの12アイテムを加えると定番として36アイテム、このほかにも期間限定品も用意されています。
もちろんバーガーのメインとなるパティは、格安販売の他社が追随できない素材で作られています。
特に2013年度からは、それまでの牛と豚の合挽肉から牛肉100%になり食感の良さと一層の美味しさ、そしてさらに進化したソースとともに生まれ変わっています。
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◆モスバーガーが人気なのはナゼ?それは一貫した伝統にあった
メニューの一覧から、代表的な「モスバーガー」を注文すると他所とは違い出来上がりまで時間がかかります。このような製法は創業当時から変わらず守ってきたモスの伝統と言っていいでしょう。
ところが味は常に改良されていて、特にソースは味に敏感な日本人にとって冒険となる変更でもあります。今回もあっさり味から濃い味に戻したことになります。
もちろん以前よりもコクのある味付けとなって、顧客は常に新しいモスバーガーを食べていることになります。
そしてモスへの信頼を失わないようにと基本的な製法を変更しないことが美味しさの秘密かもしれません。
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◆期間限定メニューの意外な役割って?
期間限定品の数々:デミグラスソースアリゴ添え
スパカツバーガー
ツナバーガーブイヤベース
カナポータバーガー夏野菜仕立て
期間限定品がいつもの品揃えに加わります。自信のある定番品に分け入るメニューは、その一覧にはない味や食感を楽しめることになります。
ただでさえ品数の多いモスバーガーで、新しい味は新鮮であり、また1回だけとチャレンジすることがあるかもしれません。
つまり常連客にこそ期間限定品を食べてもらいたいわけです。定番品を食べているからこそ絶対に美味しいと思える味を作り、しかもまた定番品が懐かしくなりリピートするようになっているのです。