毎年冬になると、セブンイレブンをはじめとしたコンビニ各社のおでんの人気ランキングが発表されますが、ほとんど変わらないのが上位3品のおでん。そこで今回はその3品を紹介し、最後に美味しさの秘密に迫りたいと思います。
注目の上位3品は
セブンイレブンは全国を7ブロックに分け、それぞれの地域にあったおいしさのおでんを提供していますが、一方で日本全国のお店でもっともよく売られているのが次の顔ぶれ。ランキング・トップ3常連の「味しみ大根」、「こだわりたまご」、「しらたき(糸こん)」です。
味しみ大根
おでんの定番「味しみ大根」
セブンイレブンのサイトによると、おでんの定番とも言える「味しみ大根」は販売以来不動の1位を守り続けているそうです。確かに具の好みは人それぞれですが、つゆの美味しさが最もよく味わえる大根を1つも買わない人は珍しいかもしれませんね。実はその大根の表面には十字型の切れ目が入っており、その切れ目のお陰で大根の全体にまんべんなくつゆの味が染み込むように工夫されています。
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こだわり卵
「こだわり卵」のひみつ
また、「こだわりたまご」にも一般にはあまり知られていないこだわりがあります。セブンイレブンは最近、たまごを産む鶏の餌を従来の一般的なものからオレガノ、シナモン、マリーゴールドなどを配合した植物性飼料に変更しました。これによって卵の生臭さが抑えられ、黄身の色が鮮やかになったそうです。
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しらたき
地方によって呼び方が変わる「しらたき」
3つめの常連は「しらたき」。こちらは近畿地方では「糸こん」という名前で販売されています。セブンイレブンのしらたき(糸こん)はこんにゃくの麺1本1本がさらに4つに分かれており、これによって表面積が大きくなり、だしがよく染みるようになるというわけです。
さらに店頭のつゆに入れる前に事前にかつお節で味付けされており、より味わい深くなっております。
こだわりの「つゆ」
最後に気になる「つゆ」の秘密を紹介します。地域ごとに大きく異なるのが、実はおでんのつゆ。北海道と東北、信越地方は煮干し、関東はかつお節と昆布、東海はむろ節で作られています。
一方関西と北陸は昆布、鶏、牛とバリエーションが豊富。中国・四国も煮干、鶏、牛で作られています。そして九州はあご、鶏、牛で。
ちなみに「あご」というのはトビウオの九州地方の呼び方で、この地域では定着している味なのだとか。
出張や旅行で地方を訪れたら、最寄りのセブンイレブンのおでんの具材やつゆの味を確かめてみてください。実はそれが地域の味を知る最も手短な方法なのかもしれません。