常に進化し続けるモスバーガーは、新メニューに取り組んでいますが、値段の変更をしないという少々変わった販売戦略が功を奏しています。
今回はそんな珍しい状況についてご紹介します。
新メニューを発表!でも値段は据え置き
「新・モスバーガー」にかぶりつく櫻田 厚社長!
2013年に新しいメニューを発表しましたが、周囲はデフレ脱却をめざし次々に価格上昇に踏み切るなか、モスは値段を据え置きました。
しかもパティは豚と牛の合挽肉から牛肉100%にバージョンアップされ、原材料のコストは増えたようにも思えます。
さらに慣れ親しんだオリジナルソースも新しく作りかえて、新しい味を提供しています。
基本的なコンセプトは変更せずに新しい味に挑戦することで、従来からの顧客には新鮮さを提供します。
同時に新たな顧客作りができて、販売拡大を期待することも出来るので、価格据え置きも可能なのかもしれません。
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独自の値段設定が人気の秘密!
ファーストフードの常識的な販売方法は、単品希望でもドリンクやサイドメニューを薦め、またセットを作りお得感も演出します。
ところがモスバーガーはその販売戦略を行っていません。
あくまでもメインの単品を注文し、フライド系とドリンクの注文は別に受けます。強いて言えばポテトとドリンクのセットがあるので、単品とそのセットを注文すると便利かもしれません。
単品の品揃えが多くセットにすると複雑で選びにくくなるので、別に注文をとることになるわけです。
値段が高くてもそれに見合った原材料を使用していることをユーザーが納得しているため、「美味しいハンバーガー」が競合店との差別化につながり、それが人気の秘密となっているのです。
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モスバーガーの値段は税込み表示!
。。。。。な、なんと!
高いけど美味い!モスバーガーですが、店舗で購入するときにお気づきかもしれませんが「消費税込み」の価格設定となっています。
いまでは外税方式が採用されているところが多く、商品に消費税が含まれているのは珍しいことだと思います。
消費税はエンドユーザーが納めることになっているので、本来であれば表示価格に消費税をプラスして請求することになります。
表示価格に含めてしまうと、価格に割高感が出てしまい販売戦略としては不利になってしまいます。
ところがモスに限っては価格の高さが旨さにあることを理解しているため、内税表示がプラスに作用している珍しい状態となっているのです。